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剥いたら消えるたまねぎとしての生活

龍の頂

木蔦の絡んだ牢獄のキチン質の苦しみ

暗い木目の格子ごしに視る奪取されし日だまりの

広場きつくコントラスト白く消し飛んだ街

僕ら手を取り合い渉猟した

夏の残滓 青灰色の入り江を

おまえ おまえの喉を流れるきよ水を

汲め汲めどもすくえないのなら

僕は飛竜を呼ぶいっぽんの象牙の笛となろう

僕らを砦へと運ぶ

あの竜をまつろう笛になろう

しだ

羊歯食み女のへそに似ていて

暮らしよい巣穴を見つけたけれど

そのうち追い出されるに決まっているから

おいらには分かるんだ

マルベリーの畑を踏み荒らす巨人たちが

えらく不機嫌だってことくらいは

大沼

弥栄そこは閑かな沼地で

泥にまみれたわれわれがいつか還る場所だ

たどれ 草葉に覆い隠された巡礼の道を

おまえの信じる愛情の雫が慈雨として降り注ぐものならば

行き着く先を求めるのならば

おまえは達しうるか 

煮える瀝青を浴びる牧人の衣服のあまりに青すぎる青

三本の臍の緒がおまえの細い喉へと絡みつく